本記事では、ニチエツが展開する金型交換装置について、各シリーズの技術的特徴と現場の制約に応じた活用シーンを整理しています。
床面のレール工事が困難な現場や、通路幅に制約がある工場では、金型交換の運用次第で設備全体の稼働率が大きく左右されます。限られたスペースを有効活用しつつ段取りを効率化するには、現場の物理的条件に合致した製品選定が欠かせません。ニチエツの導入を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
レール不要の無軌道方式を採用しているため、通路が狭く設備が密集した現場でも、既存のレイアウトを変えずに導入できます。
1台で複数台の成形機を受け持てるうえ、各マシンのボルスタ高さを記憶して電動昇降・位置合わせを自動調整。床面工事などの導入コストを最小限に抑えながら、即戦力として稼働させることが可能です。
クレーンが入らない狭い場所でも、重労働やミリ単位の微調整を装置に任せることができ、作業者を選ばない安全で均一な段取り環境をスピーディーに構築できます。
| 対応機械 | 小型中型成形機 (詳細は要お問い合わせ) |
|---|---|
| 最大積載荷重(t) | 0.4 ~ 2.5t |
| 必要型締力 | ~4,500kN |
| 製品サイズ | W570×D780×H1,435cm |
| 搬送・交換方式 | 無軌道台車 |
最大50tの重量金型をスムーズかつ安全に自動交換できる高い剛性と搬送性能を備えています。
従来は多大な労力と時間を要していた大物部品の型替え作業を劇的に短縮し、作業員の安全確保と物理的な負荷軽減を同時に実現。 多品種少量の生産ラインでもダウンタイムを抑えられ、工場全体の稼働率向上と製造コストの大幅な削減に直結します。
| 対応機械 | 射出成形機 |
|---|---|
| 最大積載荷重(t) | 最大50t |
| 必要型締力 | ~30,000kNクラス |
| 製品サイズ | 要お問い合わせ |
| 搬送・交換方式 | 要お問い合わせ |
生産ラインを稼働させたまま次の金型を準備できる予備昇温の機能で、成形機の停止時間を短縮し、高速な型替えを実現します。
成形機との信号連携やシステム連動を現場の仕様に合わせて個別調整できるため、2種類の金型を交互に使う特殊な工程や、急な試作の差し込みにも、ライン停止のリスクなく柔軟に対応可能です。
カテゴリ3準拠の高い安全性を確保しながら、多品種少量生産における温調待ちというボトルネックを解消し、現場全体の稼働率を劇的に向上させることができます。
| 対応機械 | 射出成形機 |
|---|---|
| 最大積載荷重(t) | 要お問い合わせ |
| 必要型締力 | 要お問い合わせ |
| 製品サイズ | 要お問い合わせ |
| 搬送・交換方式 | 要お問い合わせ |
大型金型用の交換システムや、現場専用の自動機開発にも柔軟に応じています。
特に大型設備の仕様や対応重量については、既存マシンの能力に応じた個別設計が基本となります。
特注事例としては、重量物搬送車や箱詰め・供給装置、成形後の二次加工機などが挙げられます。
いずれも詳細な現場検証を経て、工程の制約に合致する仕様を構築する流れです。
既製品では対応が難しかった工程でも、オーダーメイド対応によって設備レイアウトや運用フローを変えずに導入できるため、現場への負担を抑えることができます。
工場レイアウトを維持しつつ、既存の資産を活かして段取りの効率を高めたい企業に適しています。大規模な土木工事や成形機の全面刷新を前提とせず、現在のライン構成のまま改善を図れる点が大きな特徴です。
1台で複数台の成形機をカバーする運用も想定されており、限られたスペースを有効活用したい現場にとって、現実的な選択肢となるでしょう。
金型交換装置・システムの更新は、クレーン作業による事故リスクの低減や段取り工数の削減を実現する絶好の機会です。しかし、導入する現場の課題は企業ごとに異なるため、条件に合った装置を導入し、効率的に運用するには自社の現場に合った製品を選定することが重要となります。
現場環境や課題に合わせて装置を検討したい方は、当メディアで紹介しているおすすめの金型交換装置3選をご確認ください。
外段取りと成形機の完全連動により、金型交換時間を大幅に短縮した事例です。従来約15分を要していたケースが、成形機と完全連動した条件下では、最短3秒程度まで短縮されています。
また、段取り見直しでは総工数が53%、成形機停止時間が63%削減。段取り替えによる生産ロスを抑えながら小ロットや頻繁な切り替えに対応できる体制が構築されました。
交換時間の短縮が稼働率向上と生産計画の柔軟性確保につながり、限られた設備での生産効率最大化にも寄与した例といえます。
Tier1自動車部品メーカーであるT社の自動車内装部品成形工場では、無軌道タイプ「MMC-12S」が導入されています。生産の忙しさに加え深刻な人手不足を抱えており、金型交換の自動化が急務となっていました。クレーン作業には資格が必要な上、ミリ単位の位置合わせができるようになるまで一定の作業経験が求められること、さらに導入設備に対する社内の安全規格が厳しく、対応できる台車メーカーが見つかりにくいことも課題となっていました。
導入後は、電動走行・電動昇降によって、クレーン資格の有無や熟練度に関わらず誰でも安全に金型交換ができる体制が整いました。細かな安全規格の要件にも対応できたことで、深刻化していた人手不足の解消にもつながったとされています。
自動車部品メーカーであるT社の自動車用部品成形工場では、無軌道タイプ「MMC-08S」が導入されています。工場内が狭く、市販の電動台車ではサイズが大きすぎて旋回スペースを確保できず、成形機の配置変更を伴う工場レイアウトの見直しが必要になることが、導入の大きなハードルになっていました。加えて、過去にクレーンを使用した金型落下事故が発生していたことから、金型を横から搬入する「横段取り」方式への移行が急務となっていました。
導入後は、業界最小クラスとされる本体サイズにより、従来は運用が難しいとされていた成形機間隔でも金型交換台車の運用が可能になり、成形機のレイアウトを変更することなく導入できました。多重の安全機能を備えた運用によって安全性も確保されており、樹脂モールド成形での成果を踏まえ、プレス成形現場への展開も検討されているとのことです。
医療機器メーカーであるT社の医療機器部品成形現場は、天井高の低いクリーンルームでの生産のためクレーンが使用できず、金型交換台車についてもクリーンルーム仕様への対応が必要でしたが、対応できる台車メーカーが見つからないという課題を抱えていました。また、現場が2階以上に位置し床の耐荷重に制約があったため、台車自体をできる限り軽量化する必要もありました。
導入にあたっては、無軌道タイプ「MMC20S」により、金型を横から搬入する「横段取り」方式でクレーンを使わずに金型交換ができる仕様とし、台車をSUS・めっき仕様のクリーンルーム対応にすることで運用が可能になりました。台車を軽量化したことで、耐荷重の小さい現場でも使用でき、床の損耗を抑えられる点も評価されています。
事務用機器メーカーであるC社の事務機部品成形工場では、片側軌道タイプ「ODC-12」と無軌道タイプ「MMC-04S」が導入されています。成形機内のローラーを含めた横段取りの知見がなく導入前は不安視されていましたが、新工場では無人化を目指しており、成形機と金型交換台車の連動や、成形後の2次加工工程の自動化も必要とされていました。
導入では、軌道型の金型交換装置に加え、成形機内ローラー、金型待機台、安全柵を組み合わせ、成形機と連動させることで一連の金型交換作業の自動化と安全化を実現しました。金型待機台への搬送には無軌道タイプの金型交換装置を活用し、外段取り化も達成しています。金型交換の自動化を実現した現在は、成形後の2次加工工程の自動化についても継続して検討されているとのことです。
導入前後の設計や据え付け、立ち上げ、保守に関する具体的なサービスやサポートの情報は、公式サイトに詳細な記載が確認できませんでした。
設備の維持管理や不具合が発生したときの対応体制などについては、公式HPより直接お問い合わせください。
| 会社名 | ニチエツ株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 神奈川県横浜市都筑区川向町852-1 |
| 電話番号 | 公式HPに記載なし |
| 定休日 | 公式HPに記載なし |
| 公式HP | https://jpvn.co.jp/ |
ここでは、課題になりやすい「設置スペース・運用・設計」において、解決に導く3つの製品を紹介します。

| 対応荷重量 | 0.4 ~ 2.5t |
|---|---|
| 必要型締力 | ~4,500kNクラス |

| 対応荷重量 | 要お問い合わせ |
|---|---|
| 必要型締力 | 要お問い合わせ |

| 対応荷重量 | (例)~30t ※特注対応のため 要問い合わせ |
|---|---|
| 必要型締力 | ※特注対応のため 要問い合わせ |